アマゾンタロウのエンタメ感想ブログ

僕はエンタメが好きなので、映画や小説等の感想を描きます。体感したコンテンツに多少は記憶違いがある場合があります。

RUN/ラン(字幕版)をAmazonプライムで観た感想

感想

 

・一番最後にクロエが口から犬用の緑の錠剤を出すシーンは必要なのかと思った。なぜなら、最後に母親がいる精神病院で、クロエがすごく酷いことをしてきた母親に会いにきて、近況を楽しそうに話していることがとても怖かったからだ。犬の薬を飲まされているとクロエが知るまでは、母と仲が良かった。それまでの楽しい思い出の信頼があるから、恐ろしい母に楽しそうに話をしているのだと思った。これは、どこか母に依存しているように見えてすごく怖く見えたのだ。だから、クロエが口から犬用の緑の錠剤を出したときに、そこに最後の恐怖を持ってくるのかと疑問に思ったのだ。娘が悪者になるのは観たくなかったな。ただ、復讐したい気持ちも分かるけど。だけど、母が実の娘を失って精神がおかしくなってしまった過去を考えて、復讐をしないで、もう二度と会わないという選択をとっても良かったのではないかと思った。呪いが連鎖していく感じがして怖い。

 

・クロエが犬用の緑の薬を、母が買ってきた袋から偶然見つけたように映画内で出ているが、過去にも見つけたことがあるのではないか。いや、薬だけじゃなくて、たとえば、隠しているアルバムとか。クロエは、自分のアルバムを見たいと思って探すことだってあるはずだ。おそらく、クロエが過去を知ったり、半身不随の理由を知ったら、その都度、母がクロエに記憶を失う注射を打っていたんだと思う。

 

・母に愛情があるのが辛い。インターネットを使わないで娘が勉強できるようにサポートしている。そして、娘はワシントン大学に合格している。娘が死ぬかもしれない薬剤を飲んだ時、かなり心配している。自分が捕まるかもしれないのに、病院に連れていっている。これは、母が捕まるよりも娘の命を優先したということだ。いびつな愛だけど、娘を愛しているのは間違いない。ただ、精神がおかしくなってしまったから、娘が遠くにいかない為なら、どんなことだってする異常者になってしまったわけだ。実の子供が死ななければ、良い母親であったと思う。ここまで異常な母親はめったにいないだろう。だけど、精神的ショックで性格が変わってしまう人はいると思う。親がずっと喧嘩をしていて、精神障害を発症して性格が変わってしまうとか。生活に困窮して人を妬んでばかりになってしまうとか。人は良くも悪くも変わるものなのだ。

 

・クロエは幼い頃歩いていた。母が途中から薬を与えて車椅子になった。なぜ、歩けないようにしたのか?理由は2つあると思う。1つは母がいつまでもクロエの近くにいてほしいと思ったから。もう子供が自分の近くからいなくなるのは嫌なのだろう。もう1つは、クロエが遠くに行って、結婚をして戸籍を見た時に、盗まれた子供だと分かってしまい、母が警察に捕まってしまうからだ。この2つの理由のため、母はクロエをそばにいさせるために、下半身不随にしたのだろう。母はクロエを盗んでから、ずっと脳内で善と悪が戦っていたんだろうな。

 

・過去に何度も主治医を変えていたのは、主治医に娘のクロエに半身不随の薬を飲ませたと疑われそうになったからか。主治医もなんかおかしいと思って、警察なり児童相談所なりに相談しないのかなと思った。

 

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